Yii の基本的なコンセプトを述べてきましたが、ここで Yii を用いたウェブアプリケーション開発の共通なワークフローを紹介しましょう。 この段階では対象となるアプリケーションの要求分析だけでなく、設計分析もすんでいるものと仮定します。
骨格となるディレクトリ構造を作成します。初めての Yii アプリケーションの作成 で解説した yiic
ツールがこのステップに役立ちます。
アプリケーション の初期設定。 これはアプリケーションの初期設定ファイルを修正することで行います。 このステップでは、追加でアプリケーションコンポーネント (例えば、user コンポーネント) を書くことが必要になるかも知れません。
管理するそれぞれのデータタイプに対応する モデル クラスを作成します。
初めての Yii アプリケーションの作成 と 自動的なコード生成 で説明している Gii
ツールを使って、管理すべきデータベーステーブルに対応した アクティブレコード クラスを生成することが出来ます。
それぞれのユーザリクエストに対応した コントローラ クラスを作成します。
どのようにユーザリクエストを分類するかは、実際の要求分析に依存します。
一般的には、モデルクラスがユーザによってアクセスされる必要がある場合に、モデルに対応するコントローラクラスが必要となります。
この作業も Gii
ツールで自動化することができます。
コントローラクラスにおいて、必要なアクション フィルタ を構成します。
テーマ変更機能が必要であれば、テーマ を作成します。
国際化 が必要であれば、翻訳メッセージを作成します。
キャッシュされるべきデータとビューを特定し、キャッシュ を適用します。
最後の チューンナップ を行い、アプリケーションを配備します。
上記のそれぞれのステップにおいて、テストケースを作成して実行する必要があるかもしれません。
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